文献詳細
文献概要
症例
眼窩壁を穿破した脳内異物および脳損傷の2例
著者: 山口武兼1 畑宏1 平塚秀雄2 菅沼康雄2 稲葉穰2
所属機関: 1国立横須賀病院脳神経外科 2東京医科歯科大学脳神経外科
ページ範囲:P.179 - P.184
文献購入ページに移動経眼窩的脳損傷による骨片・異物の脳内穿通は,平時にはまれであり5),脳神経外科医の診療対象となることは少ない.初期治療は,多くの場合,眼科医あるいは救急にたずさわる医師により行なわれるが,時には脳損傷を看過されるために,重篤な合併症を来たして予後不良となる2,21).
著者らは,最近,2例の経眼窩的脳損傷を経験し,文献上集計しえた73例1-4,8,10,12,20,22-27)と共に,本症の臨床的特徴について考察を加えた.
掲載誌情報