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症例
くも膜下嚢腫と角膜変性症を伴ったorbital dysplasiaの1例
著者: 深田忠次1 高見政美2
所属機関: 1鳥取大学脳幹性疾患研究施設神経内科 2鳥取大学脳幹性疾患研究施設神経外科
ページ範囲:P.385 - P.391
文献購入ページに移動Orbital dysplasia1)(以下ODと略す)は一側性の先天的蝶形骨形成異常であるが,この骨異常の他に欠損眼窩内への側頭葉嵌入,拍動性眼球突出,脳形成異常,くも膜下嚢腫,硬膜肥厚,脳血管奇形などを伴うことがある1-3,5-7).この骨異常はまたvon Recklinghausen氏病において,中胚葉形成異常としてその部分所見となることも指摘されている1-3,6,7).
ODはX線写真上きわめて特徴ある骨変化であるが,これを2次的骨破壊と誤診する危険があり1-3,5-7),注意深い観察が必要である.本稿ではくも膜下嚢腫と先天的角膜変性症を合併したODの1自験例について,その臨床経過,骨X線写真の他に,CAG,PEG,CT scansなどの所見を併せて報告する.
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