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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科6巻4号

1978年04月発行

文献概要

症例

くも膜下嚢腫と角膜変性症を伴ったorbital dysplasiaの1例

著者: 深田忠次1 高見政美2

所属機関: 1鳥取大学脳幹性疾患研究施設神経内科 2鳥取大学脳幹性疾患研究施設神経外科

ページ範囲:P.385 - P.391

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Ⅰ.はじめに
 Orbital dysplasia1)(以下ODと略す)は一側性の先天的蝶形骨形成異常であるが,この骨異常の他に欠損眼窩内への側頭葉嵌入,拍動性眼球突出,脳形成異常,くも膜下嚢腫,硬膜肥厚,脳血管奇形などを伴うことがある1-3,5-7).この骨異常はまたvon Recklinghausen氏病において,中胚葉形成異常としてその部分所見となることも指摘されている1-3,6,7)
 ODはX線写真上きわめて特徴ある骨変化であるが,これを2次的骨破壊と誤診する危険があり1-3,5-7),注意深い観察が必要である.本稿ではくも膜下嚢腫と先天的角膜変性症を合併したODの1自験例について,その臨床経過,骨X線写真の他に,CAG,PEG,CT scansなどの所見を併せて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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