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症例
髄膜腫摘出後にみられた硬膜動静脈瘻の1例
著者: 尾藤昭二1 大西俊輝1 滝本昇1 榊三郎2 郷間徹2 本崎孝彦2
所属機関: 1大阪厚生年金病院脳神経外科 2愛媛大学脳神経外科
ページ範囲:P.397 - P.400
文献購入ページに移動内外頸動脈の硬膜枝と,横静脈洞またはS状静脈洞間の動静脈瘻については1936年初めてTonnisがtransverse sinus angiomaとして報告したが,近年脳血管撮影の普及に伴い各地で報告されるようになった.本疾患はNewton12)がdural arterio-venous malformationと呼んだごとく,先天的動静脈奇形と考えられている場合が多い.最近著者らは,左前頭部髄膜腫摘出後約2年半経過した後,左横静脈洞を中心とした硬膜動静脈瘻の発現をみた1例を経験したので報告する.
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