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Case Study
椎骨・硬膜上・血管腫による脊髄障害の外科的治療—その問題点と対策
著者: 松角康彦1 横田晃1 小阪英幸1
所属機関: 1熊本大学脳神経外科
ページ範囲:P.425 - P.430
文献購入ページに移動椎骨血管腫による上位胸椎の椎体・椎弓の変形・肥厚と,硬膜外血管腫の合併のため,胸髄のcompressionをきたし,急速に対麻痺が進行した.某医にて減圧のための椎弓切除が行われたが,大量の動脈性出血に遭遇して,不完全に終わり,また止血のために使用したoxycelと創部の血腫が感染を併発して,麻痺の手術療法に複雑な問題を残すこととなった.この状態であたら前途を身障として終わるかと,憂慮された高校生が入院してきた.
問題解決の第一歩として,脊髄の虚血を招くことなく,椎骨血管腫のembolizationが可能であるか否かが検討された.感染の処理を含め徹底してdecompressive laminectomyを成功させるまでの経過は,はなはだ興味深い問題であった.
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