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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科6巻5号

1978年05月発行

文献概要

症例

Tethered Cord Syndrome—自験3症例と文献的考察

著者: 溝井和夫1 児玉南海雄1 高久晃1

所属機関: 1東北大学脳疾患研究施設脳神経外科

ページ範囲:P.473 - P.478

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Ⅰ.はじめに
 幼小児期に,何らかの原因により脊髄下端が脊椎腔下端,あるいはその周囲組織につながれた状態になると,身体の発育につれ脊髄は尾側に牽引され,その結果様々な神経症状を呈してくる.このような病態は腰仙部にdysraphismが存在する場合に高頻度にみられ,すでにcord traction syndrome4),film terminal syndrome4),tight filumi11),tethered conus3),tethered cord syndrome,low conusなど,様々な名称で呼ばれている.しかし,本邦では文献を渉猟し得た限りでは学会報告例16)を除き未だ報告例をみていない.最近,われわれはspina bifida occultaを伴い本状態を呈した3症例を経験したので,本症の歴史などについて若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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