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症例
頸部脊椎管にまで伸展した嚢腫性頭蓋咽頭腫の1例
著者: 馬場元毅1 岩山繁木1 神保実1 喜多村孝一1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.687 - P.693
文献購入ページに移動頭蓋咽頭腫は発育伸展方向の多彩さの故に,さまざまの神経症状,内分泌異常を呈する,一般には,その発育伸展方向は鞍上型と鞍内型に分けられるが,稀に舌咽腔や後頭蓋窩にまで伸展するものもある(basisphenoid型)6,7).著者らは14歳の女児で腫瘍がclivusから大孔を経て,第3頸椎のレベルにまで伸展した嚢腫性頭蓋咽頭腫の症例を経験した.文献的にも,頸椎レベルにまで発育仲展した頭蓋咽頭腫は著者らが調べ得た限りでは認められなかったので,若干の文献的考察を加えて報告する.
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