文献詳細
文献概要
症例
馬尾部Hemangioblastomaの1例
著者: 佐々木亮1 早川勲1 土田富穂1 柳橋萬之1 藤原一枝1 平田輝昭1 安藤晋也1
所属機関: 1東京都立墨東病院脳神経外科
ページ範囲:P.695 - P.700
文献購入ページに移動脊髄病変の診断は1967年,Djinjian,Di Chiroらによつて開発された選択的脊髄血管撮影により飛躍的進歩を遂げた3,5).しかし脊髄の血管芽腫は弓吝生頻度が低いこともあって,血管撮影で術前に診断できたものは少なく,しかも大部分は頸,胸髄髄内腫瘍であり,馬尾部血管芽腫はまれで,わが国では報告例を見ない.
このたびわれわれは血管撮影で診断し,全摘により令治した馬尾部血管芽腫の1症例を経験したので報告し,主として血管撮影所見について文献的考察を加えたい.
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