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症例
第4脳室内pearly tumorの経験—epidermoid 2症例とdermoid 1症例
著者: 近藤勉1 坪川孝志1 後藤利和1 菅原武仁1 林成之1 森安信雄1
所属機関: 1日本大学脳神経外科
ページ範囲:P.715 - P.722
文献購入ページに移動頭蓋内pearly tumorはepidermoidとdermoidが一括されていることがある24).このうち,epidermoidは,令脳腫瘍の約1%(Gendell4)ら1976,Granl & Austin6)1950,桂10)ら1958,Mahoney14)1936,Zülch24)1965)で,dermoidは0.1-0.4%(桂10)ら1958,Zülch1965)とされている.最近Guidetti & Gagliardi7)(1977)は4,296例の脳腫瘍症例中31例のepidermoidと21例のdermoidを認めているが,第4脳室内が好発部位の1つにされているepidermoidでも,第4脳室内epidermoid 2例,dermoidが2例報告されているに過ぎない.
本邦では小脳虫部を含めて第4脳室内のpearly tunlorつまりepidermoid,dermoidの報告は20例に満たず,第4脳室内epidermoid 9例, dermoid 1例,小脳虫部のepidermoid 4例,dermoid 2例(Table 1)と少ない.
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