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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科6巻8号

1978年08月発行

文献概要

研究

脳組織圧々差と脳循環動態

著者: 蓮尾道明1 古瀬和寛1

所属機関: 1名古屋大学脳神経外科 2Hannover医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.789 - P.794

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Ⅰ.はじめに
 頭蓋内でexpanding lesionが進行する際,頭蓋内圧は脳実質内各部で必ずしも均等に上昇するものでなく,病巣部を中心に圧勾配を形成することが知られて来ている2,4,12,14)
 この圧上昇と圧較差の形成が局所脳循環,脳機能にどのような影響をおよぼすかは,脳組織圧の測定が行われるようになって以来注目れて来た課題である,最近Marmarouら10)は,脳組織圧の局所脳血流に対する影響を調べ,局所脳血流をプラチナ電極で測定した結果cryogenic lesion近辺で著しい低下を示し,それが圧較差と関連があると指摘した.がしかし,133Xe-clearance法等による定量的な脳循環測定によって検討された結果は未だ発表されていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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