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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科6巻8号

1978年08月発行

文献概要

症例

外傷後38年を経過した遅発性脳膿瘍

著者: 肥田候一郎1 津田永明1 佐藤日出男1 頼正夫1 今井昭和1

所属機関: 1兵庫県立塚口病院脳神経外科

ページ範囲:P.811 - P.813

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Ⅰ.はじめに
 頭部外傷に続いて起こる脳膿瘍は,通常受傷後3-5週間以内に発症する2)といわれている.しかし受傷後1年あるいはそれ以上の無症状期間を経てから発症する遅発性脳膿瘍の報告も稀ではない.これらは時に頭蓋内新生物類似の症状を呈することがあり2,9),診断に際しては慎重を要する.しかしながら外傷後30年以上を経過した後発症するものは非常に稀である.われわれは最近,頭部外傷後38年の間,通常の日常生活を経過した後に発症した脳膿瘍を経験したので,これを報告し若干の考察を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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