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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科7巻10号

1979年10月発行

文献概要

症例

脳血管写上自然消失を示した後頭蓋窩硬膜動静脈奇形の1例

著者: 遠藤俊郎12 甲州啓二2 児玉南海雄2 岡田仁2

所属機関: 1帯広第一病院脳神経外科 2東北大学脳疾患研究施設脳神経外科

ページ範囲:P.1001 - P.1004

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Ⅰ.はじめに
 硬膜動静脈奇形は,近年注目を浴びており,その成因ならびに治療法に関し種々の検討がなされている.
 今回われわれは,29歳の女性で脳虚血発作にて発症し,脳血管撮影にて後頭蓋窩硬膜動静脈奇形を認め,対症療法のみで経過観察を行っていたところ,2年1カ月後の脳血管撮影では動静脈奇形がほぼ完全に消失していた症例を経験した.この様な硬膜動静脈奇形のいわゆる自然治癒に関しては文献上われわれの知り得た限りでは2例の報告をみるのみであり,若干の考察と共に本症例を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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