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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科7巻11号

1979年11月発行

文献概要

症例

破裂脳動脈瘤症例に対するLiliequist膜切開術

著者: 東健一郎12 波多野光紀1 岡村知實1 山下哲男1

所属機関: 1山口大学脳神経外科 2北九州中央病院脳神経外科研究

ページ範囲:P.1109 - P.1114

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Ⅰ.緒言
 くも膜下出血(SAH)後に髄膜の肥厚,癒着により髄液循環障害を来し,交通性水頭症が発生する症例のあることは,よく知られている.SAH後に水頭症の発生する頻度は,10-43%と報告されているが5,6,15),われわれは185例のSAH連続症例で検討した結果,水頭症の発生率は16.8%であった9).このようなSAH後の水頭症の予防法に関しては,従来は全く未開拓の分野であったが,最近坂本ら14)は,破裂脳動脈瘤症例に対して,髄液循環障害改善の目的で第3脳室造瘻術を試み,shunt手術を要する症例が減少したことを報告している,われわれは同様の目的でLiliequist膜切開術を試みたので,その結果を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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