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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科7巻12号

1979年12月発行

文献概要

Case Study

肝機能障害を伴った脳室内出血の1例

著者: 永井肇1 若林繁夫1 高木卓爾1

所属機関: 1名古屋市立大学脳神経外科

ページ範囲:P.1133 - P.1138

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Ⅰ.はじめに
 脳室内出血は高血圧性脳内血腫に合併する事が多く,予後不良である.次いで脳室壁および周囲の脳動静脈奇形の破裂による,いわゆるprimary intraventricular hemorrhage,更には脳動脈瘤の破裂による脳室内出血などが知られている.
 未熟児では脳室上衣下に存在するgerminal matrixの血管破綻に起因する脳室内出血が主な死因の1つに挙げられている.この他比較的稀な原因として白血病,紫斑病,再生不良性貧血などの血液疾患,脳室内およびその近傍の脳腫瘍,全身の血管炎,抗凝固剤使用などが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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