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症例
脳梁脂肪腫の1手術例
著者: 清水恵司1 近藤孝1 岩田吉一1 六川二郎1 最上平太郎1 西窪良彦2 三浦尚2 御供政紀2
所属機関: 1大阪大学脳神経外科 2大阪大学中央放射線科
ページ範囲:P.1179 - P.1183
文献購入ページに移動頭蓋内脂肪腫は,脳腫瘍の中でも頻度の少ない腫瘍であり,その大半は脳梁部に発生するといわれている18).1939年Sosman13)が頭蓋単純写上の特徴ある所見を報告して以来,診断学的には興味ある対象ではあるが,外科手術の対象としては批判的な報告が占めてきた4,5,12,13,14,17).
私どもは,自動症を伴う意識消失発作を有し,頭蓋単純写でも典型的な所見を示した脳梁脂肪腫を亜全剔出し,症状を消失させることに成功した1例を報告する.
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