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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科7巻12号

1979年12月発行

文献概要

症例

頸部回転による外傷性椎骨動脈閉塞症

著者: 呉屋朝和1 木下和夫1 三原桂吉2

所属機関: 1宮崎医科大学脳神経外科 2宮崎医科大学放射線科

ページ範囲:P.1197 - P.1202

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Ⅰ.はじめに
 椎骨脳底動脈循環障害の原因を頸部にもとめると,環軸偏位2,28),頸部の過伸展,屈曲,回転による椎骨動脈の圧迫23,25),頸部脊椎症のためosteophyteによる椎骨動脈への圧迫1,8,24,26,27),さらに中枢側でPowers症候群,頸肋など15,19)のように椎骨動脈起始部付近における圧迫など,その走行中,種々のレベルでの障害が報告されている.
 また外傷による類椎の骨折脱臼を伴う椎骨脳底動脈循環障害は臨床的にしばしば遭遇する病態である.動脈硬化性変化の存在はこれらの原因による循環障害を促進させる要因でもある27)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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