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総説
脳循環
著者: 永井肇1
所属機関: 1名古屋市立大学脳神経外科
ページ範囲:P.105 - P.118
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
古くから脳の血のめぐりと脳の働きとが,かなり関係が深いことが知られているが,どの程度血のめぐりが悪くなると働きに影響をおよぼすようになるかといった点については,最近になってもまだわからないことが多い.それは局所における脳血流を定量的にとらえて,脳機能と関連づける方法がなかったからである.以下脳血流測定法の発展のあらましを述べ,最近の主流をなす拡散性不活性放射性同位元素を用いた局所脳血流測定法について理論と実際を述べる.
古くから脳の血のめぐりと脳の働きとが,かなり関係が深いことが知られているが,どの程度血のめぐりが悪くなると働きに影響をおよぼすようになるかといった点については,最近になってもまだわからないことが多い.それは局所における脳血流を定量的にとらえて,脳機能と関連づける方法がなかったからである.以下脳血流測定法の発展のあらましを述べ,最近の主流をなす拡散性不活性放射性同位元素を用いた局所脳血流測定法について理論と実際を述べる.
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