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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科7巻4号

1979年04月発行

文献概要

研究

小児軽症頭部外傷と嘔吐

著者: 山本豊城1 長田裕1 佐藤慎一1 田中清明1 伴貞彦1 長久雅博1 尾形誠宏1

所属機関: 1神戸市立中央市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.363 - P.369

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Ⅰ.はじめに
 幼小児の軽症頭部外傷患者で,外傷後早期に,反復性の嘔吐と傾眠がみられることはよく経験するところである.
 頭部外傷後間もなく,患児が傾眠状態となり,顔面蒼白と嘔吐が出現すると,患児の両親は,外傷性頭蓋内血腫を心配し,急患として病院を受診することが少なくない.ところが,これらの症例のうちの大多数は,臨床所見と補助診断法によって外傷性頭蓋内血腫の存在は否定され,輸液をおこなうと,嘔吐は急速に消失し,翌日には患児は元気になり,神経症状を残すことはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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