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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科7巻4号

1979年04月発行

文献概要

症例

小児小脳動静脈奇形よりの出血—その1救命例

著者: 越野兼太郎1 大西俊輝1 近藤孝1 生塩之敬1 寒川昌明2

所属機関: 1大阪大学脳神経外科 2大阪大学特殊救急部

ページ範囲:P.403 - P.408

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Ⅰ.はじめに
 後頭蓋窩の動静脈奇形は頭蓋内動静脈奇形の5-15%にすぎないと言われており,先天的疾患と考えられているにもかかわらず,10歳以下の小児において発症することは極めて少なく,6歳以下ともなれば稀有である.後頭蓋窩動静脈奇形が出血によって発症した場合,多くは急速に死の道をたどるかまたは比較的長い経過をとって水頭症の症状を示してくる.
 著者らは出血によって発症し,急激な経過をとったにもかかわらず,的確な診断と治療により救命し,何ら神経症状を残すことなく復学し得た6歳の小脳動静脈奇形の1例を経験したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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