文献詳細
文献概要
扉
歴史的なこと
著者: 古和田正悦1
所属機関: 1秋田大学脳神経外科
ページ範囲:P.415 - P.416
文献購入ページに移動 新学期が始まりますと,総論の講義に先立って,教壇に立つ身には,脳神経外科の歴史的な事柄を,多少とも喋ることになります.Peruvian Mochican Ceramicで始まるのは良いのですが,いつもHarvey Cushingの略伝らしき内容でお茶をにごす破目となります,近代外科学の足跡に相応して,脳神経外科学の発展を史的に意義づけるのには,あまりにも不勉強で,歴史を語る年齢ではないと言訳をしながらも,史的劣等感をあじわうのは,毎年桜の花の咲く頃です.
1936年頃,わが国における脳神経外科学のパイオニアである,今ではもう故人の高名な教授の方々が,留学に際して,Cushing, DandyやTonnisといった人達に接して見聞したことが語り伝えられております.近代脳神経外科学の発展に偉大な業績を残された先人であれば,ある程に,その人柄や背景となる事象に興味をそそられますし,伝聞や随想の域を脱した脳神経外科学の歴史書があればと,かねがね思っておりました.
1936年頃,わが国における脳神経外科学のパイオニアである,今ではもう故人の高名な教授の方々が,留学に際して,Cushing, DandyやTonnisといった人達に接して見聞したことが語り伝えられております.近代脳神経外科学の発展に偉大な業績を残された先人であれば,ある程に,その人柄や背景となる事象に興味をそそられますし,伝聞や随想の域を脱した脳神経外科学の歴史書があればと,かねがね思っておりました.
掲載誌情報