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海外だより
米合衆国におけるCooperative Studyのもつ意義
著者: 星野孝夫1
所属機関: 1カリフォルニア大学脳神経外科
ページ範囲:P.437 - P.439
文献購入ページに移動 日本とアメリカでは医療体制がやや異なっているため一概には批判できないのであるが,アメリカでは,日本にくらべてよくcooperative studyが育っている.脳神経外科領域でも,古くは,脳動脈瘤に対するcooperative study,近くは悪性脳腫瘍に対するcooperatives tudy,またごく最近は,middle meningialmiddle cerebral anastomosisの効果に関してcooperative studyが始められている.
日本では大学とか大病院とかの組織が患者との医療の授受を行うのに対してアメリカでは医療が患者とその主治医との個人的な人間関係においてなされることに起因するのかもしれない.もう少し砕いていうと,アメリカではたとえ大学病院の脳神経外科に属していても,講師以上は医者としては全く独立していて,教授は教授,助教授は助教授で異なった治療方法や手術手技を行施しており,通常はその大学病院で統一された医療を行ってもいないし,行なおうともしない.
日本では大学とか大病院とかの組織が患者との医療の授受を行うのに対してアメリカでは医療が患者とその主治医との個人的な人間関係においてなされることに起因するのかもしれない.もう少し砕いていうと,アメリカではたとえ大学病院の脳神経外科に属していても,講師以上は医者としては全く独立していて,教授は教授,助教授は助教授で異なった治療方法や手術手技を行施しており,通常はその大学病院で統一された医療を行ってもいないし,行なおうともしない.
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