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文献概要
症例
脊髄硬膜外膿瘍の2症例
著者: 大塚邦夫12 角田実13 中川翼4 田代邦雄4
所属機関: 1釧路労災病院脳神経外科 2現籍:北海道大学脳神経外科 3札幌脳神経外科クリニック 4北海道大学脳神経外科
ページ範囲:P.499 - P.504
文献購入ページに移動脊髄硬膜外膿瘍は他の感染巣から血行性または浸潤性に硬膜外腔へ膿瘍が形成され,背部痛を初発症状として始まり,急速に脊髄圧迫症状が進行し,脊髄や神経根の不可逆性変化を来し易いために,早期診断および早期減圧術の重要性が指摘されている2-4,7,9,10,12,15,17,25).
一方,化学療法の進歩により膿瘍形成が慢性に経過し,典型的な黄色ブドウ状球菌による急性例は少なくなる傾向にあり3,7,13,16),代ってペニシリン耐性菌や嫌気性菌による報告がみられている3,13,15).
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