icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科7巻5号

1979年05月発行

文献概要

症例

一卵性双生児の第1子にみられた側頭部くも膜嚢腫

著者: 小原進1 中川義信1 上田伸1 松本圭蔵1 谷本邦彦2

所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2高松市民病院脳神経外科

ページ範囲:P.505 - P.512

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 側頭部くも膜嚢腫はさほどまれな疾患ではないが,その成因に関して先天説,炎症説,外傷説等があり,その病態,治療に関しても意見の一致をみず未解決な問題が多い.最近では,Robinson8,9)に代表されるごとく先天性奇形によるものが多いとする説が優勢のようである.われわれは一卵性双生児の1児(姉)で,全身痙攣発作を主訴として来院し,開頭によるくも膜嚢腫剔出術後の長期観察を経て,後天性の原因によると思われた1例を経験した.また本例は双生児の1児にみられたものとしておそらく最初の報告例と考えられ,本疾患の成因をさぐる上で意義あるものと考え,臨床所見を呈示すると共に若干の文献的考察を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら