文献詳細
文献概要
症例
経蝶形骨洞下垂体腫瘍別出術後に起こったOptic Systemの鞍内陥入の1例
著者: 岩佐英明1 宮城航一1 石島武一1 佐藤文明1 水野正浩2
所属機関: 1自治医科大学脳神経外科 2自治医科大学耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.593 - P.597
文献購入ページに移動下垂体腺腫剔出術後,または,放射線療法後の非常にまれな合併症として"Empty Sella"がある事は1962年Colbyらの報告以来よく知られており文献も多数報告されているが,経蝶形骨洞下垂体腺腫剔出術後に視交叉のトルコ鞍内陥人をひき起こし,頭痛,視力・視野障害などの合併症をひき起こす例は余り知られていない上に文献も少ない.
今回,われわれは,アクロメガリーの症例において経蝶形骨洞下垂体腺腫剔除後,放射線療法を行い約1年の経過で,頭痛,視力・視野障害が再発し,第2回目の手術は,前頭開頭術を行なったところトルコ鞍内に視交叉の陥入が認められたので,文献的考察も含めて報告する.
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