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症例
頭蓋狭窄症に対するRougerie's procedureの経験
著者: 加行尚1 山口和郎1 朴信史1 桑原武夫1 小田正治2
所属機関: 1横浜市立大学脳神経外科 2国立横浜病院脳神経外科
ページ範囲:P.779 - P.784
文献購入ページに移動頭蓋狭窄症の手術は,脳圧迫によって生ずるであろう知能発育障害の予防と頭蓋変形を矯正することを目的としている8,9).この目的にそって古くから諸家により種々の術式が考案されている1,2,3,5,7,14).その主流を占めているのは線状骨切除術であり,この場合の骨断端の再癒合を防止するためにいくつかの工夫がなされている4,7,11,12)
われわれも,従来頭蓋狭窄症に対して,この線状骨切除術を行い,骨の再癒合防止のためにはポリエチレンフィルムなどを用いてきた.しかし,頭蓋変形の矯正が十分でなく,あるいは,術後に骨切除部辺縁が異常に膨隆してきたりして必ずしも満足すべき効果を得ていない.
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