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文献概要
症例
Cryptococcusによる脊髄肉芽腫性くも膜炎の1例
著者: 新妻博12 樋口紘1 田島達郎3
所属機関: 1岩手県立中央病院脳神経外科 2現籍:東北大学脳神経外科 3岩手県立中央病院病理
ページ範囲:P.805 - P.808
文献購入ページに移動深部真菌症のうち中枢神経罹患率の最も高いものとしてcryptococcosisがあげられる.近年,化学療法や副腎皮質ホルモンの普及にともなってcryptococcosisそのものはさほど稀な疾患ではなくなりつつあるが,今回著者らは4年間に4回の症状の増悪,緩解を繰り返したcryptococcus感染による脊髄肉芽腫性くも膜炎の1例を経験した.本症例には,V-P shuntおよび2回の椎弓切除術が施行され,症状の緩解導入に有用であった.特異な経過をたどった本症例について報告する.
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