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CTスキャナの解像力—最近の進歩と問題点
著者: 松井孝嘉1
所属機関: 1帝京大学脳神経外科
ページ範囲:P.841 - P.846
文献購入ページに移動はじめに 1970年初頭の実用的CTスキャナの開発以来,CTスキャナの進歩は日進月歩であり,筆者も,初期のCTスキャナ開発を行っていたが,当時を振り返ってみるとわずか6,7年の間に,隔世の感がある.CTの画像は見違えるほど良くなり,初期の頃,驚異の目で見られていたCTスキャナは,すでに過去のものとなり,製造中止となったスキャナの数も多い.
それでは,CTスキャナのどの部分が,どのように変わったのか.たとえば,コンピューターをフルに使って即座に而積を求めたり,ある部分の平均X線吸収度値を求めたり,という使い易さの面での改良や,検査時間が約4分であったものが,今では数秒,最も早いものでは1秒まで,さらに,米国では1/20秒のスキャナさえ開発されている.その他,画像の精度も,見違えるばかりに良くなっている.
それでは,CTスキャナのどの部分が,どのように変わったのか.たとえば,コンピューターをフルに使って即座に而積を求めたり,ある部分の平均X線吸収度値を求めたり,という使い易さの面での改良や,検査時間が約4分であったものが,今では数秒,最も早いものでは1秒まで,さらに,米国では1/20秒のスキャナさえ開発されている.その他,画像の精度も,見違えるばかりに良くなっている.
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