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研究
胸椎黄靱帯骨化と脊髄障害
著者: 児玉万典1 大久保勝美1 松角康彦1
所属機関: 1熊本大学脳神経外科
ページ範囲:P.867 - P.873
文献購入ページに移動脊柱の支持組織の肥厚,骨化などにより脊髄や神経根が圧迫され,myelopathyやradiculopathyを現わす症例は頸椎・腰椎レベルでは珍しいことではない.
1960年,月本11)が頸椎後縦靱帯骨化に起因する脊髄障害をはじめて報告して以来,ことに本邦において本疾患の臨床症状,剖検所見,手術法に関する報告が多数認められる.また同年山口13)が,胸椎黄靱帯骨化により脊髄症状を呈した症例を報告したが,この方はその後散発的な症例報告をみるにすぎず,必ずしも関心が深まったとはいいがたい.
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