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症例
不妊症治療中に"Peillon-Racadot" syndromeを呈したProlactinomaの1例
著者: 前田行雄1 飴谷敏男1 谷栄一1
所属機関: 1兵庫医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.899 - P.903
文献購入ページに移動無月経が下垂体嫌色素性腺腫,特にprolactinomaでは唯一の臨床症状である事が比較的多く,これらの患者に,月経周期を誘発する目的でestrogen治療を行うと,頭痛,悪心,視力障害などの下垂体腫瘍の症状が発現する事がある4,15,16,24,25).Peillonらは,こういった症例に着目しはじめて報告を行い24),Landoltはこれを"Peillon-Racadot" syndromeと名付けた15).最近われわれは不妊症婦人に対しgonadotropin治療中,"PeillonRacadot" syndromeを呈したprolactinomaの1例を経験したので報告する.
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