icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科7巻9号

1979年09月発行

文献概要

症例

外傷性小脳内血腫—自験例および文献的考察

著者: 姉川繁敬1 吉村恭幸1 河井宏一1 倉本進賢1 一ノ宮知典2

所属機関: 1久留米大学脳神経外科 2大牟田市立病院脳神経外科

ページ範囲:P.911 - P.915

文献購入ページに移動
Ⅰ.緒言
 外傷性後頭蓋窩血腫は外傷性頭蓋内血腫の2-6%といわれており,その大部分を硬膜外および硬膜下血腫が占めている.外傷性小脳内血腫はさらに稀であり,全頭蓋内血腫中0.6%内外といわれており,CTの普及した今日においても報告は少ない.著者らが外傷性小脳内血腫について集め得た文献の症例数は計24例であった.またこれらの症例のうちで生存したものは13例と予後もきわめて悪かった.
 最近,私共は外傷性小脳内血腫の1例を椎骨動脈撮影およびCTスキャンにより診断し手術にて救命せしめた.この症例とともに文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?