文献詳細
文献概要
研究
脳室腹腔吻合機能不全例に対するshunt function testの撰択
著者: 松岡好美1 端和夫1
所属機関: 1北野病院脳神経外科
ページ範囲:P.43 - P.48
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
水頭症の治療には現在,脳室腹腔吻合術(V-P shunt)が広く行われている方法であるが,設置されたshuntが正常に働いているかどうかを判定し,follow upしてゆくことが,その治療上大切なことである.
Shuntの機能状態は従来,臨床症状ならびにflushing deviceの触診所見によって判定されてきた.しかしながら,flushing deviceの所見が正常でありながら,臨床的にshunt機能不全症状をみる例や,逆にflushing deviceの所見は異常であるのに,臨床的に問題のないものがあり,flushing deviceの触診所見だけでは,shuntの機能を判定するうえで困難を感ずることが少なくない6).
水頭症の治療には現在,脳室腹腔吻合術(V-P shunt)が広く行われている方法であるが,設置されたshuntが正常に働いているかどうかを判定し,follow upしてゆくことが,その治療上大切なことである.
Shuntの機能状態は従来,臨床症状ならびにflushing deviceの触診所見によって判定されてきた.しかしながら,flushing deviceの所見が正常でありながら,臨床的にshunt機能不全症状をみる例や,逆にflushing deviceの所見は異常であるのに,臨床的に問題のないものがあり,flushing deviceの触診所見だけでは,shuntの機能を判定するうえで困難を感ずることが少なくない6).
掲載誌情報