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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻1号

1980年01月発行

文献概要

研究

小脳astrocytomaの臨床的研究—小児例と成人例の比較

著者: 北岡憲一1 田代邦雄1 阿部弘1 都留美都雄1

所属機関: 1北海道大学脳神経外科

ページ範囲:P.55 - P.64

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Ⅰ.はじめに
 小脳astrocytomaは脳腫瘍のなかで,病理組織学的にも臨床経過の面からも,もっとも良性の腫瘍の部類に入ることは数多い報告9,14,31,33,34,43,44)で一致している.しかしこれまでの報告は小児に限られていることが多く,成人についての発表は意外に少ないといえる.これは小児ではテント下腫瘍がテント上腫瘍に比べて多く,なかでも発生部位としてもっとも頻度が高いのが小脳である9,14,16,21,33,34,43,44)ことから当然のことと思われる.今回私達が経験した小脳astrocytomaにつき遠隔調査を行ったところ全例の成績が判明し,その成績が小児と成人で若干の相違があることも明らかになった.そこで私達は自験例の小脳astrocytomaの病理組織所見も含めた臨床像について小児と成人で比較しながら再検討を加え,それから得られた所見と遠隔成績との関連も追求した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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