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症例
Bromocriptine投与によるprolactin産生下垂体腫瘍の消失
著者: 宗光博文14 松田昌之15 平井収14 川村純一郎26 松林公蔵26 福山秀直3
所属機関: 1静岡労災病院脳神経外科 2静岡労災病院神経内科 3京都大学老年科 4現籍・京都大学脳神経外科 5現籍・滋賀大学脳神経外科 6現籍・天理よろづ相談所病院神経内科
ページ範囲:P.981 - P.986
文献購入ページに移動脳下垂体腫瘍の治療法として,従来は手術による摘出や放射線治療等が行われてきたが,腫瘍の完全除去が困難で放射線治療も奏効しない例があり,再発による再手術が必要となる場合もみうけられる.さて,最近下垂体ホルモンの分泌を抑制する薬物が出現し,機能性下垂体腫瘍に応用した薬物療法が試みられている.私達は下垂体ホルモンのうち,human growth hormone(HGH)とprolactinの分泌を抑制するといわれるbromocriptineをprolactin産生下垂体腫瘍に使用し,prolactin分泌抑制のみならず,CT scan上,腫瘍自体の消失をみた著効例を経験したので報告する.
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