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症例
第4脳室原発と思われるEndodermal sinus tumor(Yolk sac tumor)の1例
著者: 中川義信1 岡川雅博1 谷本邦彦1 曽我部紘一郎1 松本圭蔵1 古谷敬三2
所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2徳島大学第2病理
ページ範囲:P.1177 - P.1182
文献購入ページに移動germ cell originの腫瘍は卵巣,睾丸の両性腺に最も多く発生し,次いで仙尾部,後腹膜,前縦隔,胸腺部といった正中線上に多く発生している.頭蓋内においても,松果体部,次いで鞍上部ないしはその近傍に発生しているが,その頻度は本邦のものでは全脳腫瘍中の8.8%10)(pinealoma)を占めている.
最近われわれは血清alpha-fetoprotein(AFP)が陽性であり,酵素抗体法により腫瘍組織内にAFPを証明しえた,第4脳室原発と思われるendodermal sinus tumor(Yolk sac tumor)を経験したので,若干の文献的考察を行い報告する.
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