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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻12号

1980年12月発行

文献概要

症例

第4脳室原発と思われるEndodermal sinus tumor(Yolk sac tumor)の1例

著者: 中川義信1 岡川雅博1 谷本邦彦1 曽我部紘一郎1 松本圭蔵1 古谷敬三2

所属機関: 1徳島大学脳神経外科 2徳島大学第2病理

ページ範囲:P.1177 - P.1182

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I.はじめに
 germ cell originの腫瘍は卵巣,睾丸の両性腺に最も多く発生し,次いで仙尾部,後腹膜,前縦隔,胸腺部といった正中線上に多く発生している.頭蓋内においても,松果体部,次いで鞍上部ないしはその近傍に発生しているが,その頻度は本邦のものでは全脳腫瘍中の8.8%10)(pinealoma)を占めている.
 最近われわれは血清alpha-fetoprotein(AFP)が陽性であり,酵素抗体法により腫瘍組織内にAFPを証明しえた,第4脳室原発と思われるendodermal sinus tumor(Yolk sac tumor)を経験したので,若干の文献的考察を行い報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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