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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻2号

1980年02月発行

文献概要

総説

臨床脳波のパターン自動認知

著者: 古和田正悦1

所属機関: 1秋田大学脳神経外科

ページ範囲:P.111 - P.120

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Ⅰ.はじめに
 脳波を客観的,計量的に評価するために,電子計算機は早くから脳波の解析に応用され,分析目的に応じてさまざまなシステムがデザインされてきた12,17,59).最近では臨床脳波の自動診断の立場から,従来の理論的,分析的方法に加えて,臨床医の視察的解析に近似する波形の自動認知も行われている.また,電子計算機の発達と普及により,脳波の自動解析は臨床各領域で広く応用されている4,11,24,46,48,67,70,73)
 脳波は基調波形と一過性波形とに大別されるが,病的状態による変化ばかりでなく,年齢,覚醒と睡眠,種々な賦括などにより,それ自体生理的に変動するものであり,また,脳波診断では各種波形の周波数,振幅,それらの出現率と様式,左右差や反応性などが求められるために,自動認知の対象として形態的,状態的および経時的に複雑である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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