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研究
脳動静脈奇形の循環動態
著者: 竹山英二1 上野一朗1 高良英一1 神保実1 喜多村孝一1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科
ページ範囲:P.147 - P.153
文献購入ページに移動形態学的な面はさておき,脳動静脈奇形の循環動態に関して,脳血管撮影により得られる情報は少ない.しかし当該疾患の循環動態に関する把握は外科的治療の是非,その内容を検討する観点からも重要であろう.
われわれは脳動静脈奇形の循環動態に関して,核医学的手法を用いて検討してきた.1つはRI-MAAを内頸動脈に注入して相対的脳短絡血流量(relative shunting bloo flow:RSF)を測定することであり,もう1つはRI静注法により,脳循環時間と脳血管床量左右差を測定する方法である.いままでにRSFは13例で,脳循環時間および脳血管床量左右差は14例で検討している.その結果,脳動静脈奇形の存在が周辺脳組織の循環動態におよぼす影響について若干の知見を得たので報告する.
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