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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻3号

1980年03月発行

文献概要

症例

脳内原発性細網肉腫の長期生存例

著者: 松浦浩1 樋口晧史1 志村俊郎1 中沢省三1

所属機関: 1日本医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.271 - P.274

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Ⅰ.はじめに
 悪性腫瘍患者が丹毒やその他の感染症に罹患した場合,腫瘍が縮小または消失したという報告は古くから散見される1,4).われわれは極めて予後不良とみなされている脳原発性細網肉腫症例に亜全剔出術を施行後,重篤な化膿性髄膜炎を併発し,髄膜炎の治癒後3年10カ月間,全く再発の症状なしに経過した症例を経験した.この症例は頭蓋形成術の際に腫瘍床を組織学的に検索したが,腫瘍細胞は全く発見されなかった.本症例を文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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