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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻3号

1980年03月発行

文献概要

症例

頭蓋内に進展した篩骨洞蝶形骨洞粘液嚢腫の2例

著者: 中川善雄1 小竹源也1 鈴木憲三1 矢野一郎1 照林宏文1 平川公義1

所属機関: 1京都府立医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.289 - P.293

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Ⅰ.はじめに
 後部篩骨洞および蝶形骨洞の粘液嚢腫は耳鼻科疾患であるが,しばしば神経学的症状で発症するために,1889年J.Berg1)により最初の報告がなされて以来,境界領域の疾患として興味を持たれてきた.また,その解剖学的な位置関係より,トルコ鞍内およびトルコ鞍周囲腫瘍との鑑別が必要である.今回CTスキャンにより,術前にその鑑別診断がなされた2症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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