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症例
頭蓋内に進展した篩骨洞蝶形骨洞粘液嚢腫の2例
著者: 中川善雄1 小竹源也1 鈴木憲三1 矢野一郎1 照林宏文1 平川公義1
所属機関: 1京都府立医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.289 - P.293
文献購入ページに移動後部篩骨洞および蝶形骨洞の粘液嚢腫は耳鼻科疾患であるが,しばしば神経学的症状で発症するために,1889年J.Berg1)により最初の報告がなされて以来,境界領域の疾患として興味を持たれてきた.また,その解剖学的な位置関係より,トルコ鞍内およびトルコ鞍周囲腫瘍との鑑別が必要である.今回CTスキャンにより,術前にその鑑別診断がなされた2症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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