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CTスキャナ開発とノーベル医学・生理学賞
著者: 松井孝嘉1
所属機関: 1帝京大学脳神経外科
ページ範囲:P.339 - P.342
文献購入ページに移動Ⅰ.はじめに
1979年度ノーベル医学・生理学賞は,A.M.Cormackと,G.N.Hounsfieldに決定したが,以前からよく知られているW.H.Oldendorfが入らなくて,一般的には比較的知名度の低かったCormackが入っているので,奇異に感じられた方も多いと思う.筆者はこのCTスキャナの開発の渦中にあったので,CTスキャナ開発をその初期の頃から比較的長い目で見てきている.また,Cormackとの私的な関係もあり,この辺の事情とCTスキャナの開発の歴史をたどってみようと思う.
CTスキャナの開発には2つの大きな流れがあり,その開発の端緒は,1960年代初頭に,ロサンゼルスの神経内科医Oldendorfの実験と,ボストンのTuft大学物理学教室のCormack教授の実験モデルによる.
1979年度ノーベル医学・生理学賞は,A.M.Cormackと,G.N.Hounsfieldに決定したが,以前からよく知られているW.H.Oldendorfが入らなくて,一般的には比較的知名度の低かったCormackが入っているので,奇異に感じられた方も多いと思う.筆者はこのCTスキャナの開発の渦中にあったので,CTスキャナ開発をその初期の頃から比較的長い目で見てきている.また,Cormackとの私的な関係もあり,この辺の事情とCTスキャナの開発の歴史をたどってみようと思う.
CTスキャナの開発には2つの大きな流れがあり,その開発の端緒は,1960年代初頭に,ロサンゼルスの神経内科医Oldendorfの実験と,ボストンのTuft大学物理学教室のCormack教授の実験モデルによる.
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