icon fsr

文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻4号

1980年04月発行

文献概要

Current Topics

CTスキャナ開発とノーベル医学・生理学賞

著者: 松井孝嘉1

所属機関: 1帝京大学脳神経外科

ページ範囲:P.339 - P.342

文献購入ページに移動
Ⅰ.はじめに
 1979年度ノーベル医学・生理学賞は,A.M.Cormackと,G.N.Hounsfieldに決定したが,以前からよく知られているW.H.Oldendorfが入らなくて,一般的には比較的知名度の低かったCormackが入っているので,奇異に感じられた方も多いと思う.筆者はこのCTスキャナの開発の渦中にあったので,CTスキャナ開発をその初期の頃から比較的長い目で見てきている.また,Cormackとの私的な関係もあり,この辺の事情とCTスキャナの開発の歴史をたどってみようと思う.
 CTスキャナの開発には2つの大きな流れがあり,その開発の端緒は,1960年代初頭に,ロサンゼルスの神経内科医Oldendorfの実験と,ボストンのTuft大学物理学教室のCormack教授の実験モデルによる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?