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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻4号

1980年04月発行

文献概要

症例

脳原発と思われる,広汎な頭蓋外転移をきたした肉腫の1剖検例

著者: 志村俊郎1 伊藤保博1 上田建志1 中沢省三1 矢島権八2

所属機関: 1日本医科大学脳外科 2日本医科大学病理

ページ範囲:P.395 - P.400

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Ⅰ.はじめに
 脳腫瘍の頭蓋外転移は,化学療法や放射線療法の発達およびステロイド剤の大量投与に由来する生体の免疫感作機構の抑制等により,近年増加の傾向にあることが注目されている6,8,9,16)
 脳腫瘍の頭蓋外転移症例のうち,悪性神経膠腫については,転移巣との発生母地の相違を中心に多くの検討がなされてきたが3,8,16,25),間葉性起源である脳原発性肉腫の頭蓋外転移の報告については意外に少ない2,4,6,7,9,13,14,18,24)
 著者らは左頭頂葉に発生した脳原発性肉腫が,手術,放射線および化学療法等の治療中に,マントー反応陰性化をきたした後,広汎な遠隔転移を示した1剖検例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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