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症例
特異な体型(鼻根部陥凹,三尖手,四肢短小)を有したdevelopmental stenosis of the cervical spinal canalの1症例
著者: 井須豊彦1 伊藤輝史1 岩崎喜信1 都留美都雄1 佐々木信一2
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2北海道大学精神科
ページ範囲:P.457 - P.461
文献購入ページに移動1956年Wolf15)により初めてcervical spondylosisにおける脊髄症状発現には,脊椎管腔前後径の大きさが重要な因子として関与することが指摘され,1964年Hinck3)はdevelopmental stenosis of the cervical spinal canalの概念を提唱した.最近われわれは,50歳男性で,鼻根部陥凹,三尖手,四肢短小等の特異な体型を有し,その脊髄症状発現の主要因が著明な頸椎脊椎管腔前後径の狭小であると老えられたdevelopmental stenosis ofthe cervical spinal canalの1症例を経験したので,文献的考察を加えてここに報告する.
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