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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻5号

1980年05月発行

文献概要

症例

Dystopic os odontoideumの1例

著者: 江頭泰平1 能勢忠男1 小野幸雄1 牧豊1

所属機関: 1筑波大学脳神経外科

ページ範囲:P.489 - P.493

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I.はじめに
 頭蓋・頸椎移行部の比較的稀な異常の1つに軸椎の歯状突起の遊離奇形os odontoideumがある.Torklusら10)はos odontoideumをorthotopic osとdystopicosの二型に分類している.すなわちorthotopic osはレ線上,正常の軸椎歯突起の位置にあり,dystopic osは,レ線上,斜台の近くに位置し,ときには斜台に癒合している.
 また,os odontoideumを有する例の神経症状発現の機構としては,atlanto-axial dislocationが重視されている4,5),その手術法に関しては,長島5)が述べるように1)immobilization,2)fusion,3)decompression,4)decompressionおよびfusion,の4種類のいずれかが症例により選択されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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