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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻6号

1980年06月発行

文献概要

Case Study

片麻痺を主症状とした頭蓋咽頭腫

著者: 矢田賢三1 宮坂佳男1 佐藤健1

所属機関: 1北里大学脳神経外科

ページ範囲:P.519 - P.526

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Ⅰ.序論
 頭蓋咽頭腫は小児脳腫瘍の代表的なものの1つであり,その臨床像は頭蓋内圧充進,眼症状,内分泌障害および頭蓋レ線上の石灰化像が特徴的である1,16).一方,成人例を含めても本腫瘍が運動麻痺を呈することは極めて少ない1,2,7,18,19).これは頭蓋咽頭腫の発育方向が主として上方進展を示し,第3脳室圧迫の傾向を取るためと理解される19)
 著者らは最近,片麻痺を主訴として来院し,諸検査および手術によって,側方進展を主とした巨大な頭蓋咽頭腫であることを確認した小児例を経験したので,確定診断までの経緯を中心に報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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