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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科8巻6号

1980年06月発行

文献概要

症例

側頭骨に原発したEwing肉腫の1例

著者: 原直行12 金子博3 井上啓一12 渡辺正雄3

所属機関: 1長岡赤十字病院脳神経外科 2新潟大学脳研究所脳神経外科 3長岡赤十字病院病理部

ページ範囲:P.557 - P.562

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Ⅰ.はじめに
 Ewing肉腫は1921年にJames Ewingが初めて記載した悪性骨腫瘍である3).比較的若年者,主に5-25歳に好発し,男に約2倍多く発生する.5年生存率8%と極めて悪性な腫瘍であり5),主な死因は肺転移である.その他,全身骨へ転移する13).骨髄の未熟な細網細胞から発生するとされ9,16),大腿骨,上腕骨,脛骨等の長管骨に多く,扁平骨では骨盤骨に多く発生する13,15),頭蓋骨,特に脳蓋骨に原発することは極めて稀であるが2,7),今回,われわれは左側頭骨鱗部に発生し,局所再発を繰返すが,遠隔転移なく,摘出術と高線量照射により,発症後3年経過した現在,経過良好な症例を経験したので,文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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