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症例
α−フェトプロテイン異常高値を呈した乳児Ependymoblastomaの1剖検例
著者: 久保長生1 天野恵市1 岡安勲2 田鹿安彦1 喜多村孝一1
所属機関: 1東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科 2東京女子医科大学脳神経センター第2病理学教室
ページ範囲:P.673 - P.677
文献購入ページに移動1歳以下の乳児脳腫瘍の頻度は比較的稀であるが,最近コンピュータ断層撮影(以下CTと略)の導入により診断が容易となり,その頻度が増加する傾向にある.われわれは生後55日目の乳児で水頭症の診断にて入院し,CTスキャン等の検査にて脳腫瘍と診断され,血中α−フェトプロテイン(以下AFPと略)が異常高値を示し,脳室内出血をきたした1例を剖検したので,その詳細を報告する.
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