文献詳細
文献概要
研究
成人と比較した小児急性外傷性頭蓋内血腫の臨床的検討—特に意識障害パターンを中心として
著者: 高橋弘1 中沢省三1
所属機関: 1日本医科大学脳神経外科
ページ範囲:P.51 - P.57
文献購入ページに移動I.はじめに
小児の頭蓋内血腫の予後は一般に良好とされており,それ故に小児の頭蓋内血腫を早期に発見することの必要性が痛感されている.小児急性外傷性頭蓋内血腫の特徴については既にいくつかの報告7,14,15-18-21)がみられ,小児の意識障害発現の特徴について触れている論文も少なくない.しかし,意識障害の発現から消長の過程を,血腫の種類および予後と対応して論じた報告は意外に少ない.小児では当然成人と異なる意識障害のパターンを呈するものと考え,これを小児と成人で対比してみたところ,極めて興味ある知見が得られたので報告する.
小児の頭蓋内血腫の予後は一般に良好とされており,それ故に小児の頭蓋内血腫を早期に発見することの必要性が痛感されている.小児急性外傷性頭蓋内血腫の特徴については既にいくつかの報告7,14,15-18-21)がみられ,小児の意識障害発現の特徴について触れている論文も少なくない.しかし,意識障害の発現から消長の過程を,血腫の種類および予後と対応して論じた報告は意外に少ない.小児では当然成人と異なる意識障害のパターンを呈するものと考え,これを小児と成人で対比してみたところ,極めて興味ある知見が得られたので報告する.
掲載誌情報