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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻1号

1981年01月発行

文献概要

症例

脊髄硬膜外血管腫—3例の報告と文献的考察,特に硬膜外血腫との関連について

著者: 小山素麿1 花北順哉2 半田譲二3

所属機関: 1大津市民病院脳・神経外科 2京都大学脳神経外科 3滋賀医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.91 - P.96

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I.はじめに
 脊髄硬膜外血管腫(extradural vascular malformation〔angioma〕)は全脊髄血管奇形の15-20%,全脊髄空間占拠性疾患の4.7%にみられるといわれるが2,19),純粋な硬膜外血管腫(solitary epidural angioma)の報告は少ない.
 硬膜外血管腫への導入動脈は通常脊髄の動脈と関係がなく,血管腫が脊髄の血流に直接影響を及ぼすことが少ないため,臨床的にこれをはじめから推定することは困難であるとされている21).また,血管腫の破裂により硬膜外血腫が起これば当然重篤な症状が発現するが,いわゆるspontaneous spinal epidural hematomaといわれるもので,組織学的に血管腫が証明された報告は極めてわずかである6,7,12,14,15,17)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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