文献詳細
文献概要
研究
聴神経の易傷性と回復能
著者: 関谷徹治1
所属機関: 1弘前大学脳神経外科
ページ範囲:P.1141 - P.1150
文献購入ページに移動I.はじめに
聴神経腫瘍手術の究極の目標は,顔面神経機能のみならず,可能ならば聴覚機能をも温存しつつ,腫瘍を全摘することにあるとされ,このことは,近年の診断,治療技術の進歩に支えられて次第に具体化しつつある10,32,42,51).
一方,聴神経,蝸平およびその栄養血管系が手術などの侵襲に対して極めて易傷性(vulnerability)に富み,聴力温存手術(operation for hearing preservation)が困難であることは多くの臨床的事実が示しているところでもある26,27,45.48).
聴神経腫瘍手術の究極の目標は,顔面神経機能のみならず,可能ならば聴覚機能をも温存しつつ,腫瘍を全摘することにあるとされ,このことは,近年の診断,治療技術の進歩に支えられて次第に具体化しつつある10,32,42,51).
一方,聴神経,蝸平およびその栄養血管系が手術などの侵襲に対して極めて易傷性(vulnerability)に富み,聴力温存手術(operation for hearing preservation)が困難であることは多くの臨床的事実が示しているところでもある26,27,45.48).
掲載誌情報