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症例
視力障害と動眼神経麻痺を呈した中頭蓋窩神経鞘腫の1例
著者: 佐古和廣12 阿部弘1 金子貞男1 都留美都雄1 中野宏13
所属機関: 1北海道大学脳神経外科 2旭川医科大学脳神経外科 3ブラジル・ソロカバ大学脳神経外科
ページ範囲:P.1153 - P.1158
文献購入ページに移動頭蓋内神経鞘腫は全頭蓋内腫瘍の約8%を占めるといわれている16).von Recklinghausen病を合併しない頭蓋内神経鞘腫の発生部位は聴神経に圧倒的に多く,稀に三叉神経にも見られる.その他,動眼神経18),滑車神経3,17),顔面神経11),舌咽・迷走・副神経7,19),舌下神経20)が報告されているが,これらは極めて少ない上今回われわれは,眼球突出と動眼神経麻痺を呈した中頭蓋窩の神経鞘腫を経験したので,その発生部位に関して文献的考察を加えて報告する.
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