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上咽頭悪性腫瘍による神経障害
著者: 石川進1 佐和弘基1 安東誠一1 古瀬清次1 田中泰明1 松本茂男1 迫田勝明2 魚住徹2
所属機関: 1島根医科大学脳神経外科 2広島大学脳神経外科
ページ範囲:P.1269 - P.1276
文献購入ページに移動上咽頭悪性腫瘍はわが国では比較的少なく,Sawakiら25)によれば年間の発生率は人口10万人につき0.1-0.2以下である.しかし一般に約30%の例が神経症候を呈し7,29), しかも16-17%が神経症候で発症することから7,13),原因の明らかでない単発性あるいは多発性脳神経障害では,必ず本症の可能性を考えなければならない.
この論文では神経症候を伴った5症例(Table 1)を報告するとともに,本腫瘍でみられる神経症候を中心に考察を加える.
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