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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科9巻12号

1981年11月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

中大脳動脈瘤

著者: 西本詮1 難波真平2

所属機関: 1岡山大学脳神経外科 2国立岩国病院脳神経外科

ページ範囲:P.1353 - P.1358

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I.はじめに
 中大脳動脈は,前頭葉,頭頂葉,側頭葉,後頭葉の広範囲の脳を栄養しているか,この領域における動脈瘤のほとんどは,その主幹部(trifurcationまたはbifurcation)に発生するため,不適当な手術操作によって,片麻痺,失語症などの重大な合併症を起しやすい.更にこの部位の動脈瘤は,その発生部位,進展方向などが他部位のそれよりも変化に富んでいるため,またM1,M2などの主幹動脈と強く癒着していて剥離の容易でない症例も多く,その直達手術の成績は必ずしも満足すべきものではなかった5,13,14).しかし現在ではmicrosurgeryの進歩により,ほとんどの症例では合併症なく動脈瘤柄部処理が可能となっている1,7,15)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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