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文献概要
解剖を中心とした脳神経手術手技
中大脳動脈瘤
著者: 西本詮1 難波真平2
所属機関: 1岡山大学脳神経外科 2国立岩国病院脳神経外科
ページ範囲:P.1353 - P.1358
文献購入ページに移動中大脳動脈は,前頭葉,頭頂葉,側頭葉,後頭葉の広範囲の脳を栄養しているか,この領域における動脈瘤のほとんどは,その主幹部(trifurcationまたはbifurcation)に発生するため,不適当な手術操作によって,片麻痺,失語症などの重大な合併症を起しやすい.更にこの部位の動脈瘤は,その発生部位,進展方向などが他部位のそれよりも変化に富んでいるため,またM1,M2などの主幹動脈と強く癒着していて剥離の容易でない症例も多く,その直達手術の成績は必ずしも満足すべきものではなかった5,13,14).しかし現在ではmicrosurgeryの進歩により,ほとんどの症例では合併症なく動脈瘤柄部処理が可能となっている1,7,15).
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